佐藤先生のデモンストレーションを目に焼きつけ、いよいよ本番。28組56人の高校生たちがオリジナル・オムレツづくりに取りかかった。与えられた食材はツナ、鮭フレーク、ホタテ、アサリ、シメジなど。食材は厨房ごとに異なったものが与えられる。どう使うかはチームの自由だ。制限時間は30分。調理は4階と5階にある第7・8調理実習室で行われた。服部栄養専門学校の調理実習室の厨房は、プロフェッショナル用の調理器具を揃えてあり、作業性や効率がよく考えられている。まさに、プロの現場と同じ環境だ。
「(フライパンから)煙が出ていないよ」「ちょっと火力が強すぎ」「柄にタオルを掛けて叩くとうまく卵が返るよ」
厨房を見回る先生方から的確なアドバイスが飛ぶ。家庭のガスより火力が強いプロ仕様に戸惑う人。卵がうまく返らず四苦八苦する人。佐藤先生の動きを必死に思い出している人。みんな真剣に取り組みながらも、とても楽しそうな様子。
オムレツは二皿作り、一皿は審査へ。もう一皿は自分たちで試食する。学校の先生方が用意してくれたサラダとフォカッチャがついたランチの出来上がり。どれも見た目も楽しくとても美味しそうだ。さて、そのお味は?高校生に感想を聞いてみた。
「ちょっと塩を入れすぎたかも。でも、楽しかった」
「半熟卵のフワフワ感はでたかな。カタチと手際がちょっとマイナス」
「先生のデモンストレーションがすごく参考になった。塩気が足りない感じでしたが、ほぼ満足です」
「フライパンの使い方が本当に難しかった。家で練習したけど全然違った」
みんな持てる力を出し切った晴れやかな顔で答えてくれた。
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